
『婦人公論』5月7日発売号
日本人の平均寿命は83歳。百寿者は5万4000人を超え、この20年、日本は世界一の長寿国であり続けました。ところが、自立して生活ができる健康寿命は男性70.42歳、女性が73.62歳で、70代も半ばになると男女ともに健やかな生活に制約を受けることが多くなるのです。
ご長寿夫妻シリーズ最終回は、腎疾患研究の第一人者、前田記念腎研究所理事長の前田貞亮博士、俊子ご夫妻にご登場願いました。自称“毒取る(ドクトル)前田”は日本の腎不全治療の最前線に立ち続ける医師であり、日本各地の狸にまつわる民話の発掘や狸の置物の収集家としでも知られます。妻の俊子さんは表千家師範として十代から茶道家の道を歩んできました。
COME COME(噛む噛む) EVERY DAY
貞亮博士が提唱する健康法はいたってシンプルで、「咀嚼百編、胃おのずから喜ぶ」これに尽きると言います。
「食事中はお茶や汁などの水分を取らず、食べ物が完全にペースト状になり、唾液での見込めるまで、COME COME(噛む噛む)EVERYDAY!毎食、一時間、噛み続けることです」。
生涯現役カップルのご長寿の秘訣と、生活習慣病を予防し、メタボリックシンドローム・内臓脂肪症候群を撃退する「ドクトル前田の食事療法」を軽妙洒脱な狸談義と共にお届けします。全6ページです。お楽しみ下さい。