父は清朝「ラストエンペラー」であり、満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の実弟溥傑。母は天皇家と縁戚にあたる侯爵家令嬢嵯峨浩。敗戦後わずか5歳で動乱の大陸を母と共に流転し、日本と中国、激動の歴史に引き裂かれてもなお愛を貫いた一族の真実の物語。
歴史的一族に生まれた女性の激動の半生を、本人の証言とともにたどるベストセラーが増補新版となって、7月25日発売されます。
新版は原本に30ページの補章が加わった増補版です。
日本敗戦、満州国崩壊、ソ連軍に拿捕された皇帝について、「関東軍がソ連軍に情報を流し拿捕させた」という陰謀説があり、「皇帝の日本への移管」に関った関東軍の参謀らはシベリア抑留などで死亡し、拿捕の真相は謎とされていました。
増補新版では、皇帝と亡命機に搭乗直前に拿捕された最側近宮内府憲兵を見つけ出し、半年にわたる綿密な取材で、皇帝の都落ちから拿捕までの詳細な証言を得ました。また関東軍参謀の愛新覚羅浩への未公開書簡も入手し、長い歴史の闇に光を当てるスリリングな内容です。
他にも本書の主人公愛新覚羅嫮生(結婚後福永)と天皇家の数々の秘話など、出版から十四年に亘る継続取材が綴られています。
取材中の嫮生様と私
どんなに時代が流れようと、政治体制が違おうと、真心だけが人をつなぐと信じた人々の愛と再生の物語。壮大な歴史絵巻をお伝えします。
すでに『流転の子』を読まれた方も、ぜひ、新版を手に取って頂ければ幸いです。