2016年06月12日

『流転の子 最後の皇女・愛新覚羅嫮生』朗読と対談で綴る大河講演会報告/産経新聞/神戸新聞掲載

■母校、関西学院大学のレセプションホール関西学院会館において、5月20日(金)三井住友信託銀行 神戸支店・神戸三宮支店主催 朗読と対談で綴る大河講演会『流転の子 最後の皇女・愛新覚羅嫮生』を行いました。



嫮生様との対談講演は、昨年の関西学院大学博物館展覧会『愛新覚羅家の人びと』開催記念講演以来、一年振りです。

父王醇親王に抱かれる嗣子溥傑と皇帝となる長子溥儀の幼少時代


溥傑のお見合い写真


太祖ヌルハチから始まる清朝愛新覚羅家の歴史。
清朝末期、恐怖政治を敷いた西太后の飽くなき権力の野望に翻弄されたラストエンペラー宣統帝愛新覚羅溥儀を頂く筆頭王家、醇親王家の実像。

満州国皇帝溥儀の実弟愛新覚羅溥傑と天皇家と縁戚に当たる侯爵家令嬢嵯峨浩の結婚に始まる溥傑家の戦前、戦後の歴史、一家の心温まるエピソードの数々をお話し頂きました。

嫮生様から天皇家との長い親交秘話もご紹介頂きました。


後半は『流転の子 最後の皇女・愛新覚羅嫮生』の朗読講演に移り、約500ページに及ぶ本文のハイライトシーンを秘蔵写真と共に朗読しました。


1945年8月9日。予期せぬソ連の満州国侵攻に始まる一族の凄絶な流転の軌跡を語ります。


戦後、日本に戻った嫮生様が21歳になった時、16年振りに国交回復前の中国に渡り、父溥傑に再会したシーンでは、何度もこみ上げる思いを抑えながらの朗読でした。


戦争の悲惨、平和の尊さ、極限の人間の愛の姿をこれからも伝え続けていきたいと思います。有難うございました。

■講演の記事
産経新聞は以下からご覧頂けます。
「愛新覚羅溥儀の姪と本岡典子さんが兵庫・西宮で対談」

神戸新聞は5月21日「激動の半生から学ぶ」として掲載されました。
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posted by noriko-motooka at 15:27| コラム