2015年08月30日

NHK『趣味の園芸』テキストサイト
「絆の朝顔」が紹介されました

愛新覚羅溥傑一族が育てた「絆の朝顔」がNHKTV「趣味の園芸」のテキスト「みんなの趣味の園芸」のサイトで紹介されました。
内容はこちら
Webみんなの趣味の園芸「園芸Love原田が行く」
http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_tn_detail&target_xml_topic_id=engei_000140
『流転の子 最後の皇女・愛新覚羅嫮生』の取材のため、初めて福永嫮生さんのお自宅を訪ねた時、咲いていた朝顔です。

150826_1.jpg嫮生さんのお母様嵯峨浩さんが、溥傑さんとの16年の別離を経て、国交が回復していない中国に渡られた時、この朝顔の種をお持ちになり、北京のお二人のご自宅で種をまき、育てられ、浩さん亡きあとは溥傑さんが、そして、ご両親亡き後は、嫮生さんが育てられていた「絆の朝顔」です。
「ご覧下さいませ。今朝、父と母が育てた朝顔の花がいくつも咲きましたの。美しゅうございますね」。嫮生はまるでその花に父溥傑と母浩の命が今も宿っているかのように、慈しみの眼差しを持って見つめられたことを懐かしく思い出されます。

150826_2.jpgこの花の種を頂き、東京の我が家のささやかな庭で毎夏、花を咲かせています。



150826_3.jpgわたくしの母校関西学院大学博物館にも一族の歴史資料が納められ、今年は同博物館で2か月に亘り一族の企画展『愛新覚羅家の人びと―相依って命を為す』が開かれました。      
嫮生様が同学にもこの朝顔の種を寄贈され、今年、関西学院大学キャンパス内の迎賓館としても使われている外国人教員居住区でも花を咲かせました。(写真提供・関西学院大学)



150826_4.jpg国境を越え、国家や民族、宗教を超えて、私たち一人ひとりが朝顔の種を蒔き、新しい年の夏に咲く花を思い、その種のいのちを育て続けていきたいと願います。


NHK「みんなの趣味の園芸」のサイトにもお問い合わせを頂いておりますが、この朝顔の種は、わたくしの講演会でサイン会にご参加下さった方に、プレゼントさせて頂いております。数に限りがあり、ご要望に十分に添えませんことをお詫び致します。
posted by noriko-motooka at 15:09| コラム